昨年から、「腰まで膝を上げる足踏み」を取り入れて教室の最後にやっていますが、脚が上がりやすくなるようにすり足もやっています。
すり足って、足の裏を床から浮かせないようにあるくのです。歩幅も足の長さくらいの小幅にして。こうすると腰の奥にある大腰筋(だいようきん)が刺激されて脚を上げるのが楽になります。
大腰筋というのは背骨(腰椎)から出て、大腿骨の内側についている、上半身と下半身をつなぐ大事な筋肉です。姿勢の維持や股関節の固定という働きもあり、ここが弱ると猫背や腰曲がりになったり、股関節が不安定になったりします。脚が上がらないので階段が上れなくなる人もいます。
先日、NHKの「あさイチ」でちょうと大腰筋のことを取り上げていました。ここを鍛えると姿勢や疲れやすさが改善され、ウエストも細くなる、といった観点からお尻歩き、すり足、仰向けでの上下運動(腹直筋が辛そうだった)などを紹介していました。
すり足は能楽師の方が「お尻をちょっと後ろへ突き出すようにして足の裏を見せないで歩く」と指導していました。
そうか、お尻を突き出すのか・・・。確かにそうすると大腰筋がゆるまないので効果が上がりそうです。
今週の教室で早速やってみました。
すり足の前後に、仰向けでの脚上げ(膝は伸ばして)をやって大腰筋の状態をチェックしたら「すごく上がるようになりました!」という方が。
すり足を少々したくらいでにわかに筋肉がつくわけではなく、刺激することで活性化するのです。筋肉が目覚めるというか。
ほんのちょっとのことで大きく変化したので、とても驚いてらっしゃいました。
こういうことがあるから、教室は楽しいです。
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